シンポジウム
このテーマは終了しました。
開催期間:2008.09.09~2009.03.31
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主任座長 谷口 清州 [40代/ / 医療関連(介護・福祉を含む), 医師(研究者、教育者)] 2008.09.09
新型インフルエンザ対策の終局的なゴールは「我が国の国民の生命を守る」ことで、このためには、①患者と死亡の発生を可能な限り少なく抑え、②その発生の急激な増加を、ゆるやかな発生に抑えることにより、③医療体制や社会への負担を軽減し、④パンデミックワクチン製造のための時間を稼ぎ、⑤ワクチンによって国民全体を守る、という流行遅延・時間稼ぎ戦略が重要です。
戦術として、患者の早期発見と適切な治療、患者の隔離と接触した人たちへの抗ウイルス薬の予防投与、そして社会距離の拡大、つまりヒトとヒトの距離を離して感染が拡大しないようにする対策が考えられています。
世界では、種々の数理モデルにより、新型インフルエンザに感染した患者は、病院等にいくことをせず、自宅で待機することが感染拡大の防止にもっとも有効であるとされています。ただしこの場合には、その患者にいかに適切な治療を供給するか、家族の感染をいかに防止するか、家族の日常生活をいかに維持するかなど一義的な問題があります。
日本としてこの戦術をとるべきか、とるとすればどのように付随する問題を解決するか、またとらないとすれば他にどのような戦術をとるべきでしょうか。
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匿名 M13-1 [30代/ 男性/ 医療関連(介護・福祉を含む), 薬剤師] 2008.09.11
はじめて投稿させていただきます。
調剤薬局グループにて薬剤師等を行っている30代のものです。
新型インフルエンザが発生した際の手立てとして
感染源、感染経路、宿主性を高めるの3つがあると思います。
自宅待機が現時点で最強の防止策ではありますが、
現在の日本では自宅待機できる方は少なく
患者さまに携わる職業の方は自分が感染源になる可能性さえ
あります。
私の勤務する場所では、
予防接種を義務付けており、また、マスク、うがい、空気清浄機など
基本的なことで予防策を立てておりますが、
それ以外に具体策があれば皆さまからのご意見を伺いたいと思います。
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主任座長 谷口 清州 [40代/ 男性/ 医療関連(介護・福祉を含む), 医師(研究者、教育者)] 2008.09.26
新型インフルエンザに対する対策としましては、全体における戦略のもとに、個々の対策に進む必要があると思っています。いかにパンデミックが発生して、地域で流行を起こそうとも、一律に「みなさん、自宅待機しましょう」では、M13-1さんがおっしゃるように、その実効性は薄いと思います。もちろん、発生したパンデミックの病原性にもよりますので、季節性のインフルエンザのように死亡率0.05%という程度で有れば、厳しい対策は必要ないのかもしれませんが、もっとも基本的なことは、発症したヒトとその接触者(主に家族)に、感染を広げないように、きちんと自宅待機をして頂けることだろうと思います。ただ、もしも抗ウイルス薬が効果があるもので有れば、だれでも抗ウイルス薬を服用したいと思いますので、適切な治療は確保される必要はあると思います。
そうしますと、患者さんは医療機関に出向く、あるいは調剤薬局にて薬をもらうというような外出する必要が生じます。現在の日本の計画では、いわゆる発熱外来に出向いて、そこで診察をうけて、抗ウイルス薬を処方されるということになっています。そうしますと、発熱外来や処方薬をだす場所で対応される方は、なんらかの感染防御を行わなければならないことになりますし、このような患者さんが莫大な数になれば、そのような発熱外来や処方薬局において感染が拡大するかもしれません。
例えば、ここで、可能な限り、感染した方の外出を抑制するためにどうしたらよいかということを議論すると、電話とかなんらかの方法で、発症したヒトの問診をして、インフルエンザ様症状で有れば、そのまま家にいてもらって、抗ウイルス薬などを家に届けるというアイデアがでてきます。この場合にはポストにいれればよいわけですので、患者さんとの接触はなく、薬を届ける方のリスクは非常に低いということになります。これで重症化するようであれば、きちんと感染防御ができる方法で医療機関に運んで入院治療を行うということになりますね。これであれば、医療機関にくる必要のある患者さんを減少させることができて、医療機関も余裕をもった対応ができるかもしれません。
これは、あくまで、例えばというお話で、必ずしも最善の方法かどうかはわかりません。ただ、日本人は、そのよう電話で問診をして、抗ウイルス薬を宅配したとしても、かならず医療機関に行くだろう、かならず外出するだろうから、このようなことをやっても結局同じだという意見もあります。もちろん、このような行動パターンに関することは、現在ここで行っているネットシンポジウムみたいなもので、国民のみなさんの意見を広く聞いていけば、実効性があるかどうかもわかるのかもしれません。ただ、少なくとも、まずこういうことを全体戦略として議論しないと、それでは、それらを徹底させるためにどうするかとか、それが無理ならば、医療機関とか薬局での感染防御を強化するとか、別の方法をとろうとかの、更なる議論に進みませんよね。
現在は、地域での感染を減少させるために、国民全体として、どのようなことができるか、どうすべきかを考える必要があるのではないかと思っています。
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主任座長 谷口 清州 [40代/ 男性/ 医療関連(介護・福祉を含む), 医師(研究者、教育者)] 2008.09.26
もっとも有効な対策は、患者さん自身にマスクを付けてもらうことだと思います。また、SARSが流行したときには、当時流行していた国の医療機関の受付では、透明なアクリル板などを患者さんと対応者の間に立てて、飛沫を防止するようなことやっていましたので、現実的に、調剤薬局などで患者さん説明したり、応対したりする場合には参考になるのではないかと思います。
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