シンポジウム
東南アジアを中心として、家禽とヒトにおける鳥インフルエンザウイルスH5N1感染症が拡大している状況をうけ、現在世界中で、新型インフルエンザによるパンデミックへの準備が行われています。日本では、抗ウイルス薬やワクチンの備蓄などが行われています。新型インフルエンザはヒトからヒトに感染して広がるので、発生時の一人一人の行動が新型インフルエンザ拡大に大きく影響します。
前回の対面シンポジウムでは、いかに感染の拡大を防止して社会機能を維持していくか議論しましたが、これまで国、地域、学校、企業それぞれのレベルでいろいろな対策が考えられているものの、地域における横断的な対応は十分な議論が行われていないことが浮き彫りとなりました。
新型インフルエンザがヒトからヒトに移ることを防ぐために、自宅待機を要請したり、学校を閉鎖したりすれば、それは即座に、病院や企業、地域における人手不足につながり、社会機能にも大きな影響を与えます。ですから、今後地域で横の協力体制についての議論が必要なのです。
世界的には、新型インフルエンザ対策の最も重要な課題として、新型インフルエンザを広げないためにいかに一人一人が行動するか議論されており、最初のステップとして、新型インフルエンザに感染したヒトが可能な限り自宅で待機することが挙げられています。
しかし、一人一人が自分以外のヒトに感染させないやさしさで自宅待機するとして、適切な治療をどのように供給するか、家族をどう守るか、その間の日常生活をどのように維持していくか、社会的な影響をどのように補うかなど、多くの解決すべき問題点があります。
今回のネットシンポジウムでは、新型インフルエンザに感染したヒトが、自宅待機することの意義、その必要性を考え、日本ではどのようにするべきか、そしてその際の諸問題をどのように解決していくか議論を行います。
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