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現在、鳥のなかで鳥インフルエンザ感染が流行し、鳥からヒトへの感染報告例(ヒト鳥インフルエンザ感染症)が続いています。このインフルエンザが、新型インフルエンザとなり世界的な流行を起こすのではないかと心配されているためです。

もっと知りたい人へ

「新型インフルエンザ」、
または「インフルエンザ・パンデミック」とは

WHOグローバルパンデミックの「フェーズ(警戒段階)」
パンデミックインフルエンザと通常の季節性インフルエンザの違い

鳥固有のもの、つまり鳥のなかだけで感染するインフルエンザを鳥インフルエンザと呼びます。その鳥インフルエンザがヒトに感染したとき、ヒト鳥インフルエンザ感染と呼びます。ヒト鳥インフルエンザ感染にとどまらず、さらにヒトからヒトへ効率よく感染するようになると、世界保健機関(WHO)はパンデミックフェーズ4を宣言し、本邦ではこれを新型インフルエンザの発生と呼びます。

ワクチン投与は、予防において最も有効な手段です。しかし、どのように変異して新型インフルエンザとなるかは発生してみなければわからず、ワクチンをあらかじめ作って準備することはできません。また、ワクチン生産には6カ月以上の期間が必要であり、その期間は有効かどうか分かっていない抗ウイルス薬で対処するしかありません。今できる最も有効な予防方法は、感染者との接触をさけることです。

各都道府県によりますが、鳥インフルエンザ治療の指定病院が設置されています。現在、国として新型インフルエンザに対する各種のガイドラインを審議、作成中です。(2007年3月31日現在)。ワクチンだけでなく、患者を収容するベッド、人工呼吸器など感染の流行に対する準備が必要です。

スペイン風邪は、1918年に世界中で流行し、全世界で2~5億人の感染者と4000~5000万人の死者を出した新型のインフルエンザです。当時、日本の人口は5000万人でしたが、なんと約半数の2300万人が感染し、39万人が死亡しました。これほど大勢の人に感染し、死に至らしめた病気は他にありません。(世界史で有名な中世ヨーロッパのペスト大流行を上回ります。)抗生剤や人工呼吸器が開発された現代の医療のもとでスペイン風邪が起こったと仮定しても、世界で6440万人、日本で15万人が死亡すると推計されています。 ちなみに、現在の鳥インフルエンザが強い新型ウイルスになった場合、日本で約210万人が死亡するという推定もあり、その場合スペイン風邪を上回る脅威となります。