予防への社会の取り組み
突然死の最大原因である心筋梗塞では、院外で2割ぐらいの方が突然死しています。胸部不快感が発生してから心停止が生じるまで1時間以内がほとんどです。また前触れとなる狭心症が6割ぐらいの方に見られます。早期に受診すれば間に合うことになります。 ところが、実際には心臓発作が起こってから専門病院に受診するまでに直接受信で4時間、医療機関を経てくる場合には12時間かかっています。なぜでしょうか?全国の市民の方に聞いてみました。救急車を利用するという方は1割でした。利用しない理由は、『我慢する、かっこわるい、おおごとになる、迷惑、タクシー代わりに使うという批判、タクシーが早い、自分で受診』などが回答内容でした。救急車を呼ぶことに躊躇する方は、救急安心センターを利用することがお勧めです。これは、モデル事業ですのでまだ全国全ての地域では使用できませんが、すでに稼働しているところでは実際に相談の結果で適切に救急車が利用できているようです。是非地域ごとに実施可能なようにして頂きたい点です。
救急隊と病院とのコンタクトはいまだに電話での1つ1つの病院との交渉であす。受け入れが不能であれば、また同じ作業を繰り返し、時間が過ぎていきます。当然電話で全ての情報を伝えることは困難です。インターネットを用いれば救急車内の全ての情報がデジタル情報として相手先の病院や、他の場所とのデータ共有が即時に可能です。仮想病院として1つの空間を提供でき、搬送の遅れや病院選定の遅れの解消につながります。このシステムは、通常のインターネット利用ですので、病院間ネットワークや診療所との連携にも拡大でき、地域を1つの病院として急性期診療や地域情報ネットワークとして活用できます。 今後の社会の取り組みを期待しています。